【響】
「ちょっ、ちょっと待ってよっ、秀平っ、秀平って!!」
ボクは声を上げ、めっちゃくちゃに手足をバタつかせた。
でも秀平の太い手は、鉄みたいにガッチリと、ボクの体を押さえつけてる。
フーッ、フーッ、フーッ、フーッ。
荒々しい、動物みたいに生臭い息が、ボクの首筋に乱暴に吹きかけられた。
【響】
「ッ……ごめっ、ごめんって……っ、ねぇっ、謝るからぁっ、謝るから離してよぉっ!!」
暴れながら、ボクは必死に声を上げた。
ボクは甘く見てたんだ、秀平のことを。
【響】
(ガマン……してたんだ……?)
秀平がずっと無口だったのは、緊張とか困惑とか……勿論そんなのもあったんだろうけど……。
もう一つ……、興奮を必死で抑えてたってのもあったんだ。
ずっと秀平が言ってた、アレ……。
響がオンナだったらなぁって、あれ、冗談じゃなかったんだ。
【響】
「バカーッ、バカッ、ボク男だぞっ、わかってんのかよぉっ!?」
何とかボクは、秀平から逃げ出そうともがいた。
でも……、でも、女の子ってこんなに非力なんだ。
男の時からそりゃ、力はない方だったけど……っ。
でもでも、もうちょっと抵抗らしい抵抗は出来た筈なのに。
【秀平】
「ふっ、ふぅっ、ふっ、ひゅっ、ふぅーっ」
秀平は激しい呼吸を繰り返しながら、血走った目で、ボクの体を舐め回すように見下ろしてた。
【響】
「ひぃっ…………!!」
ちらっと見ちゃった……モノ。
秀平の股間がギンギンに盛り上がってる。
【響】
(こいつっ……、こいつ、ボクとヤル気だ……っ……!!)
ゾーッと、ボクは氷水を浴びせられたみたいに震え上がった。
冗談じゃない!
冗談じゃないっ!!
【秀平】
「はぁっ、はっ、おっ、お前がっ、お前が悪いんだっ」
【響】
「バッ……、なっ、何言ってんだよぉっ!!」
【秀平】
「はひっ、はぁっ、はふっ、こっ、こっちが必死にガマンしてんのにっ……はぁっ、はっ……」
【響】
「ひあぁっ……!!」
秀平の太い手が、強引にボクの服を剥ぎ取ってく。
秀平の目の前に、ボクの下着が露出してしまう。
【秀平】
「はぁっ、はぁっ、なっ、なんだよぉっ、ブッ、ブラジャーまでっ、しっ、してんのかよぉっ」
【響】
「ッ……も、もーいいだろっ、離せよっ!!」
【秀平】
「はひぃっ、はっ、ふーっ、ふーっ……」
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