  
        
  
 
  
 
【響】 
「あ……っ、ぁ……」 
ぬる……って伝わってくる感覚。 
くちゅって小さな音、そこから感じられてしまう。 
ボクがハッと体を竦めるのを見て、男がまたクク、って笑った。 
【男】 
「判った?」 
【響】 
「……ッ……」 
言って、男は指先でくっ、くっ、て下着を押さえてくる。 
その度に、ぬるっ、ぬるって、下着の裏側とボクの割れ目とが擦れ合う。 
【男】 
「パンツにシミ出来てるぜ?」 
【響】 
「や……っ……、ぁ……」 
【男】 
「セックス好きなんだ。メシとか行かねーで、最初っからホテル来りゃ良かったな」 
そんな言葉をかけられて、ボクは……でも、何て答えていいのか判んない。 
せり上がってくる恥ずかしさ。 
居たたまれない恥ずかしさにただ、唇を噛む事しか出来なかった。 
【男】 
「まんこにゅるにゅるにしちまってさぁ、こーいうの、期待してたんだろ」 
【響】 
「やぁっ、や……っん……、ちがぅ……」 
何を言ってもきっと、もう信じてなんてもらえない。 
ボクだってそれは判ってた。 
ナンパされて、その日の内にこんなトコまで来てちゃってるような「女の子」。 
やらしくない訳ない、じゃない……。 
【男】 
「違う? ふふっ、じゃーこれ脱がしちまおっかなー」 
【響】 
「ひぁっ……あっ、や……」 
する……って、下着が剥ぎ取られてく。 
と、にちゅっ……て粘液が糸を引いたのが判った。 
もうボクのアソコ、も、そんなぬるぬるなんだ……。 
【男】 
「ほーら、まんこ丸見え」 
【響】 
「ひぅっ……や……、そ、そんな、み、見ないで……」 
……見られるコトにも全く慣れてない、ソコ。 
慣れてるどころか……こんなカッコでこんな、じっくりなんて……初めてだった。 
男の視線、触手みたいに絡み付いてくる。 
……視線だけでぬらぬら、アソコ、撫でられてるみたい……。 
【男】 
「へぇ、きれーなまんこじゃん。もっと遊んでんのかと思った」 
【響】 
「あ……遊んで、なんて……」 
【男】 
「でもヒクヒクしてんな」 
【響】 
「あッ……ぁ……」 
にゅりゅ……っ。 
くちっ、ちゅくっ……くちゅっ。 
男の指がゆるゆる……、ボクの割れ目、なぞり始めた。 
その感覚にボクは、ぎゅっ……てシーツを握り締めるコトしか出来なくて。 
恥ずかしいカッコで、恥ずかしいトコ見られてる。 
……触られてる。 
ぐしょぐしょにしちゃってたコトも、ばれちゃった。 
そんなコトの全部が、ボクの体を震わせてる。 
 
 
  
  
 
  
  
 | 
 
 
 |