亜里抄「千鳥お姉ちゃん、捕まえたー!」
千鳥「アンッ!?」
助走をつけた亜里抄ちゃんが先輩に抱きつく。
千鳥「あ、危ないわ……亜里抄ちゃん」
ヨロヨロとバランスを崩す千鳥先輩。
亜里抄「えっへへ〜」
千鳥「え? え?」
亜里抄ちゃんの手が先輩の胸へと伸びる。
敦「………」
いきなり目の前で起こった光景を、俺は呆気に取られたまま見つめてしまっていた。
亜里抄「あれれ?」
亜里抄ちゃんの手には、先輩のビキニの紐がある。
千鳥「あ、あぁ」
大きく眼を見開いたまま、声を漏らす千鳥先輩。
スローモーションのように千鳥先輩の視線がノロノロと取り外された水着へと向けられる。
亜里抄「コレ、千鳥お姉ちゃんの………」
シゲシゲと紐を見てから、亜里抄ちゃんが先輩の胸を覗き込んだ。
亜里抄「あぁッ!?」
亜里抄ちゃんの大きな声に、周囲の人達が俺達の方へと顔を向ける。
集まる視線に千鳥先輩の顔が見る見るうちに真っ赤に染まると、
千鳥「きゃあぁぁぁッ!!」
呪縛から解放されたように千鳥先輩が大声を放った。
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