城之内 正義 創法大学の学長で、主人公とヒロインの一人である木ノ下潤子を動かした「絶望という名の迷宮を抜けて」の著者。 38歳という若さで学長を務める彼は、何事に関しても楽天主義。また、あきらめることを知らず、どんな状況下にあってもポジティブな姿勢を崩さない。 そんな性格の彼には、生まれながらのカリスマ性が備わっているらしく、その不思議な魅力に惹かれて、周囲には様々な人間が集まってくる。 学内・外を問わず、いろいろな場所に現れては自分の見解をまるで謎掛けのように述べる彼。 困っている人や、思い悩んでいる人に人生についてのアドバイスを残して去ることに、どうやらアイデンティティーを見い出しているようだ。 人生というものを達観しているふしがあり、一歩引いたところから物事を見られる確かな目を持つ。 「人間が苦悩や絶望の中にあっても、どこかに救いはあるはずなんだ…必ずね。 その救いを見つける試みのないものを、私は書きたくなかった…。それだけだよ」 |