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「ふぁっ」 
背中にふんわり押し付けられる感覚に、ボクは思わず声を出してしまった。 
【綾】 
「ね、響、これで見えないよ?」 
【響】 
「そっ……、そうかもしれないけど……っ」 
ことんっと綾が、ボクの肩に顎をのっけてくる。 
柔らかいほっぺた同士がすりすりってくっついて、綾の手がボクの前に回って……、またあのあったかい感じや、甘い匂いが甦ってくる。 
【綾】 
「わかるかなぁー?」 
【響】 
「え? あっ……」 
むにゅ……っ。 
ボクのハダカの背中に、綾の胸が直接当たってる。 
綾はボクをからかうみたいに、わざと強く、それを押し当ててきた。 
【綾】 
「何が当たってる?」 
【響】 
「う……、あの……」 
【綾】 
「んー?」 
くすくすって笑う、その吐息がくすぐったい。 
【響】 
「あの……、……おっぱい……あたってる……」 
【綾】 
「ふふふ……」 
ちゅぱっ。 
【響】 
「ひんっ……!」 
綾が笑った口のまま、ボクの頬にちゅってキスをした。 
その弾みにまた、むにゅっ、むにゅっ、て胸が背中に当たり直してくる。 
【響】 
(うぁ……、乳首、まで、判っちゃう……) 
綾の大きな胸の先っぽ。 
綾の乳首も硬くなってて、それがボクの背中に擦れてる。 
そのせい、かな? 
首筋にかかる綾の吐息が、前よりも熱くって、乱れてるような気がする。 
乳首……擦れちゃってるから? 
【響】 
(ん……なんか、前と、違う……) 
後ろからぎゅってされてるのもそうだったけど、ハダカ同士で抱き合うと、また違った感じ。 
女の子同士の肌が触れ合う感じって、こんなにさらさらで、すべすべで、ふわふわ、なんだ。 
 
 
  
  
 
  
  
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