スマホの前に立ち、少し緊張しながら横の画面を確認すると、早くもコメントが入り始めていた。

――誰?

――結構かわいい

――ロリっ子

短いコメントの中に即「かわいい」の文字を見つけ、とりあえずテンションが上がる。

鈴子「は……配信初、なのデス。りんりんサマなのデス!!」

デブに言われたHNを名乗ると、またコメントがだだっと流れた。

――声かわいい

――サマってw

――パンツ見えてるww

鈴子「きょ……今日は“初恋♪くりいむそーだ”を歌ってやるデス! あ、ありがたく聞くのデス!!!」

ビシィッと指をカメラに向けると、照明の色がパッと変わった。

深琴「ねえ……これホントに配信してるの?」

ヤマト「みたいだな……」

部屋の隅でヒソヒソ、深琴たちが囁いている

鈴子「(すごい……ホントにどんどん視聴者が増えてるデス! コメントも……)」

もう一瞥するだけじゃ、コメントが追いきれなくなっている。

鈴子「(きっと、鈴子ちゃんがカワイイからなのデス!)」

照明の当たる肌が、ジンジンするように火照ってくる。

歌はもちろん振りだってカンペキだ。

沼井「ハイハイハイハイ!! オォオ~~~~~りんりんサマァアァア!!!」

沼井「ッっしゃくぞぉおーーー!! タイガー! ファイヤー! サイバー! ジャージャー!!!」

凄まじい勢いでブタのコールが響く。

視線……視線……視線……反応……

深琴たちが小馬鹿にした歌や踊りが、ここではちゃんと認められる。

波のうねりのように大きく体を包む反応が、ゾクゾクするくらい気持ち良かった。

――処女膜!! 処女膜!! 処女膜!! 処女膜!! 処女膜!!

――ネ申 配 信

――発射した

コメントは、最早滝のように流れ続けていた。

それが、私にはすごく……嬉しくて、興奮する……

鈴子「(みんなが見てるのデス……鈴子の処女膜……処女膜見て、ちんぽ勃起させてるのデス……)」

沼井「(鈴子サマ、これ……)」

と、沼井がまた何かを差し出してきた。

――げええええええええええ

――イモムシ!?

――急にマニアックになってきたwwwww

ソレは、ぬたっ……ぬたっ……と体を動かし、私のお尻の方に向かってくる。

鈴子「こっ、こんなの聞いてないデスっ……!」

沼井の方を見やると、

――笑顔デス!!

と書かれたカンペを突き出された。

鈴子「(え、笑顔……でも……)」

――え、ドン引きしてる?

――ハプニング的な?

――りんりんサマ~~~喋って~~~

コメントの方でも、私の態度に少し戸惑いを見せ始めている。

鈴子「(あっ……だ、ダメ、みんなが引いてるのデス……)」

皆を覚めさせたらダメだ……生配信なんだから、盛り上げないと……

しかし、考える間もなく肛門がぐにゃあっと広がり、ウンチを出す時と同じような感覚が走った。

アソコをスマホのカメラに突き出したまま、ガクガク体を痙攣させる。

――アナルキターーーーー!!!