深琴「ひっ……ひぃいいっ……い、いやっ、いやぁああ……た、助けて……助けてええ……」

霊力を完全に吸い上げられてしまったせいで、彼らを振りほどいて逃げることも出来ない。

深琴「(こ、この人たち、自分が死んでることに気付いてないんだ……)」

あっという間の事故だったんだろう。

だから……だから思念が山の中に留まって……

深琴「(それに、山神のいなくなったこの場所じゃ……)」

浄化されることもなかった――彼らは山に蓄積された妖気を吸い上げ、実体化して――

もう、ほとんど人間と変わらないほどの存在になってしまったんだ……!

スカートがめくり上げられる。

血が凍るほどの冷たい手だった。

深琴「い、いやっ、いやぁあ……っ、や、ヤマトっ……ヤマトぉおおぉおぉっ!!!!」

必死に体を捩り、暴れる。

けれど男たちの手はいよいよ深く体に食い入り、骨がミシミシ軋むほどの強さになってきた。

男「へっへっ……すべっこい肌だなぁああ……」

深琴「いやっ、やだっ、やだぁあぁっ、さ、さ、触らないでっ……触らないでぇえ……っ!!」

深琴「た……助けて……ねえ……あ、あ、あなたたち、も、もう……し、し、死んでるんだよ……」

カチカチ震えながら、私は必死に訴えた。

男「あん? 何言ってんだ、この娘っこ?」

深琴「(ヤマトや水依の前で、あんな恥ずかしい失敗してっ……な、なのにっ、なのにっ……)」

失敗を取り返すどころか、焦って空回りして、こんな……こんな、取り返しのつかないことに……!

深琴「くっ……うぅっ、どっ、どいてっ……どいてよっ、どいてっ、どいてぇえええぇっ!!!!」

泣き叫ぶ私の声は、男たちには届かない。

ううん、もう誰の声も、彼らには届かないんだ。

彼らはもう、彼らだけの言葉と視界で生きている……!

ズゴッ! ズッ、ズズッ、ズッ、ジュゴッ、ズッ、ズッ、ズブッ!!

深琴「(やだっ、わ、私の中、こんなっ……こんなボコボコのが、汚いのが、こすってる、こんなっ……な、何度も、何度もっ……)」

自分の垢を、私の中にこすりつけているみたいだ。

深琴「(わ、私、こんなっ……汚い、地面でっ……暗くて、臭くて……っ、こんな……っ)」

柔らかいベッドの中でも、大好きな相手とでもない――これが……これが、私の初体験……

男「おっ、おっ、もうダメだっ、も、も、もうダメだぁっ……!!」

同時に、中に入っているモノがぷくーーーっと膨れるような感覚。

男「おうふっ……!!」

深琴「ひっ――!?」

ビクンッと痙攣したかと思うと、腰を突き出したままのポーズでストップする。

そして――私の中に一気に……熱い、熱いモノが広がっていく感覚……!

深琴「えっ、えっ……な、なに……なにこれ、待って、何これ、何これ……何これ……っ!」

サーッと全身から血の気が引いていく。

信じたくなかった。

だけど、生温かくドロッとした液体は確かに、私の中に広がって……!