まだ、手には匠ちゃんの感触が残っている。
熱くて硬かった、匠ちゃんの……。
子供の頃は、小さくて可愛かったのに。
匠ちゃんに、初めて男を感じた。
匠ちゃんの事を考えると、体が疼くように熱くなってしまう。
私は引き返せない禁断の道に足を踏み入れてしまったのかしら?
主人の事は……愛している。
今の生活を壊すつもりも……ない。
だったら、今日みたいな事は、
もう出来ない………。