力さんの一言が、弾んでいた気持ちをかき消した。
もう子供はいらないって、力さんのその言葉を聞いた時、
すごく、すごく哀しかった。
今でも、子供を授かる事を待っている。
力さんも私と同じ気持ちなんだって、そう思ってたのに。
私一人だけが、そう思っていたなんて………。
でも、それでも、私は力さんの子供が欲しい。
力さんの子供だったら、きっとカッ君みたいに良い子になるに
違いないから。
そうだ。もう一つショックな事があったわ。
私、カッ君に避けられてるのかもしれない。
目の前で服を脱ごうとしたのは、私が悪かった
かもしれないけど。
でも、あんなに怒るなんて………。